萩城は山口県萩市に存在していた,別名指月城と呼ばれた平山城で,現在は指月公園が整備されているほか,昭和26年(1951年)には国の史跡にも指定されている。
同城は,慶長5年(1600年)に発生した関ヶ原の合戦の際,西軍の総大将となっていた安芸国ほか8カ国で112万石の大大名であった毛利輝元が,戦後,周防国と長門国の2国で29万石に移封されたことから,新たに居城(藩庁)として,慶長13年(1608年)に完成させた城である。
合戦という血なまぐさい歴史は有していないが,約300年近い江戸時代の間藩庁として機能していたこともあり,その歴史の中で何かしら事件等が発生したのだろうか,同城においては,首のない白い着物を着た幽霊(男性の幽霊のようである。),左前の死に装束を身に着けた女性の幽霊が目撃されることで有名なのだと言われている。
また,時代を感じさせる幽霊だけではなく,現代風の作業着を着た幽霊に追いかけられた等という話もあるようで,未だこの場所では,何かしら事件事故が起きているのかも知れない。