北海道(心霊)
足寄郡足寄町にある喜登牛山は標高約1300mの山で,その名はアイヌ語の「キトウシ」(行者ニンニクが群生する)に由来するのだという。 同山は登山道がないそうであるが,かつては営林署の山小屋が存在していて,そこで職員が夜を明かすこともあったそうであ…
釧路市と網走市を結ぶ国道240号線は,昭和28年(1953年)に二級国道に指定施行,その後昭和40年(1965年)に等級が廃止され一般国道に指定施行,現在に至る道路である。 ところで,この国道240号線には「星が浦」と言う名の地名がある。 かつてこの地域は新…
北見市には「鎖塚」と呼ばれる塚と供養碑が残されており,そこには,暗い歴史の事実が隠されている。 まだ北海道の開発が進められていなかった明治時代,当時のロシアの南下政策に対抗するため,軍事道路を建設する必要に迫られていた。 そこで,札幌-旭川…
豊浜トンネルは国道229号線にあるトンネルで,昭和59年(1984年)に建造されたが,その12年後の平成8年(1996年),斜面において岩盤の崩落事故が発生,20名もの方々が命を落とす大惨事が発生した。 この崩落事故では大量の岩盤が崩落したため,ダイナマイト…
コロポックルとはアイヌの伝承に出てくる小人のことで,「フキの葉の下の人」という意味であると解されている。 コロポックルに関する伝承はいくつか残っているようであるが,特に,十勝地方における伝承では,コロポックルはアイヌの迫害を受けたため同地を…
オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)に挟まれた約8Km(275ha)の細長い砂丘に小清水原生花園が存在している。 同園では,クロユリやセンダイハギ、ヒオウギアヤメなど,約40種類の天然の花がその時々で楽しむことのできる美しい場所である。 しかし,その美し…
函館市函館山にある碧血碑は明治8年(1875年)に建立された碑で,戊辰戦争のうち,特に箱館戦争で戦死した旧幕府軍,新撰組で有名な土方歳三以下約800名の戦死者を弔う慰霊碑である。 なお,「碧血」とは,「荘子」の「萇弘は蜀に死す。其の血を蔵すること三…
朱鞠内湖は雨竜川上流に位置する人造湖で,昭和18年(1943年)に完成している。 日本最大の湛水面積を持つ広大な湖で,総貯水容量もかつては日本一だった程である。 それだけ巨大なダムであるため,その工事はかなり難航した。 一説によれば同湖建造の際,零…
国道273号線にある浮島トンネルは浮島峠に設けられたトンネルで,かつて道内一長い国道トンネルであった(現在は国道333号線にある新佐呂間トンネルが道内最長)。 同トンネルは自体は新しいのだが,人里離れた場所にあるため交通量は数少ないとされている。…
旧阿寒町(現釧路市)に存在した雄別炭鉱は大正8年(1919年)に操業,昭和39年(1964年)には最大出炭量を記録し,最盛期には約1万2000人の人口を誇る,活気のある炭鉱町として大きく賑わいを見せた場所でもある。 しかし,やがてエネルギー革命の波には抗い…
遠軽町にある瞰望岩は高さ80mほどの安山岩で構成された岩山で,約730万年に噴出して出来たといわれているこの岩山は,現在同町のシンボルにもされている。 アイヌの人達はこの岩山を「インガルシ=見晴らしのよいところ」と呼んでいたとのことであるが,この…
常紋トンネルはJR北海道石北本線にある単線非電化の鉄道トンネルで,遠軽町と北見市とを常紋峠の下を通過している。 その開通は古く,明治45年(1912年)から3年がかり,大正3年(1914年)に開通したのであるが,実は,昭和45年(1970年),トンネル内の待…
千歳市にある支笏湖は,環境省の湖沼水質調査において何度も日本一に認定されている程の透明度を誇る美しい湖で,現在は観光地として整備されている場所でもある。 しかし,その美しい姿とは裏腹に,別名「死骨湖」等と呼ばれることもある。 これは,カルデ…
旭川市にはかつて,旧日本陸軍第七師団が設置されていた。同師団は北方の守りを担う重要師団であり,道民からは畏敬の念を含め「北鎮部隊」と呼ばれていたのだという。 同師団では,日露戦争やシベリア出兵,ノモンハン事件等に動員されているが,その中でも…
札幌市にある平和の滝は琴似発寒川の流脈にある滝で,別名「右股の滝」とも呼ばれている。 その名については,周辺の地名「平和」が由来であるが,そもそも,これは北海道開拓時代,その開墾に相当な困難が伴ったため,開拓民への慰霊の意味をを込めてつけた…
札幌市市道にある小沢別トンネルは平成15年(2003年)に作られた比較的新しいトンネルであるが,そのトンネルとは別に,いわゆる「旧」小沢別トンネルが現存している。 Wikipediaによれば,旧トンネルは昭和3年(1927年),小沢別地区の住民らの手により人力…
河東郡上士別町にある糠平湖は昭和30年(1955年)にダム建設で作られた人造湖で,夏はサクラマスやニジマス,冬はワカサギ釣りを楽しむことができる景勝地である しかし,同湖には,景勝地に似つかわしくない噂が存在している。 それは,真偽の程は不明なの…
駒ヶ岳は標高約1131m,茅部郡森町,同鹿部町,亀田郡七飯町にまたがる山である。 活火山であるため,現在入山規制が敷かれているため,安易に登山することができない場所であるが,かつては登山することができたそうである。 ところで,同山では,毎年7月3日…
夕張郡栗山町を通る国道234号線には,「泣く木」と呼ばれる樹齢300年を超えるニレの木の古株がある。 そして,この木には次のような悲しい由来が存在する。 明治時代,同地では室蘭線が敷営されていた。 その際,工事関係者は,たまたま近くを通りかかっ…
チキウ岬は絵鞆半島の南端にある岬で,その名はアイヌ語の「ポロ・チケプ」(親である・断崖)に由来している。 また,さらに言葉が転訛して,「地球岬」と呼ばれることもある。 同岬は室蘭八景に,また,かつては北海道の自然100選等の1位を獲得する程の景…
札幌市にある北海道旧本庁舎は別名「赤れんが庁舎」の愛称で知られるレンガ造りの西洋館で,明治21年(1888年)に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式を取り入れており,昭和44年(1969年)には重要文化財に指定されている。 現在は北海道の開拓関係資料…