福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

老媼茶話

釜煎(会津若松市)

1 概要 「諸家深秘録」(江戸前期の書物)によれば,釜煎は大臣家でなければ出来ない,とある。台徳院様の時代,石川五右衛門という盗賊が三条河原にて釜煎にされたが,これが当代初めてのことである。 蒲生秀行の時代,会津中荒井組,蟹川村平太という百姓…

幽霊(会津若松市)

1 概要 融通寺町に,古館山城安寺という浄土宗の寺があり,ここに女性の幽霊の像がある。そして,この幽霊は蒲生秀行の乳母である。 その頃,同寺には住職がおらず,覚夢という,閑主坊主が住んでいた。覚夢はこの乳母に縁のある者であり,乳母はかねて覚夢…

只見川毒流(会津若松市)

1 概要 慶長16年(1611年)辛亥7月,蒲生飛騨守秀行卿が只見川で毒流しを行うため,民家に指示し,柿渋や蓼,山椒の皮を集め,これらを搗きはたいていた。 この折,山里に夕暮れ頃,旅の僧侶が現れ宿を借りたが,その際に主人を呼んで,明日,秀行卿が毒流…

酢川野幽霊(耶麻郡猪苗代町)

1 概要 猪苗代の亀ヶ城の何代目かの城代某が,ある日領内巡視に出かけ酢川野村に差し掛かったところ,畑の中に苔むした古びた燈篭があるのを見つけた。 城代は自邸の庭用にこの燈篭が欲しくなり,傍らで畑仕事をしていた老人に燈篭の所有者を尋ねると,老人…

金化猫(会津若松市)

1 概説 鶴ヶ城郭内の馬場口東側に,加藤明成の士で平田庄五郎という500石取りの武士が住んでいた。庄五郎の老母は大変な猫好きで,孫子よりも猫を可愛がっていた。ある日,老母が諏訪神社を参詣しての帰り,閻魔堂の松原で一匹の赤猫を拾った。その後数年,…

沼沢之怪(大沼郡金山町)

1 概要 会津の金山谷に,沼沢の沼という大沼がある。この沼の底の深さは測ってはならない,そして,この沼には沼御前という主がいると伝わる。 正徳3年(1713年)5月,金山谷の三右衛門という漁師が,この沼へ暁がけで鴨撃ちに行くと,向こう岸に20歳ばかり…

山姥のかもじ(耶麻郡猪苗代町)

1 概要 猪苗代の白木城に庄右衛門という杣人が磐梯の山に入った時,巌の上の大松の前に,荷にやら白く長い物が見えたので松の木に上り降ろしてみると,長さ七,八尺(約210~240センチメートル)もあるかもじであった。このかもじは白いこと雪のようで,毛…

如丹亡霊(大沼郡三島町)

1 概要 材木町秀長寺の卓門和尚が,正徳3年(1713年)の秋の末,大仙寺が無住(住職不在)の折,僧侶2,3人と同寺を訪ねて一晩泊まっていたところ,暮れより雨が降りだし,僧侶のいない古寺の寂しさに,皆囲炉裏へ立ち寄り柴を折りくべて,茶を煮出して如丹…

天狗(会津若松市)

1 概要 加藤嘉明の士に,小島伝八という者がおり,その一子惣九郎が11歳の春の暮れにどこに行ったのか姿が見えなくなった。伝八は様々な所を訪ねてみたが,その行方は知れなかった。伝八夫婦は嘆き悲しみ,神仏に祈り,巫女や山伏を呼んで様々な祈祷を施し…

允殿館大入道(会津若松市)

1 概要 飯寺村に,庄九郎というものがいた。この者は小力の持ち主で,相撲を取ったり,米俵5,6俵背負い歩いたりするほどであった。 庄九郎には,南町という場所に親類がおり,どうしても行かなくてはならない用事ができ,雨のそぼ降る黄昏時に宿を出て,中…

飯寺村の青五輪(会津若松市)

1 概要 南山街道にある飯寺村の傍らの右の方にある田んぼの中に大壇があり,その上にさらに大榎が生えている。これを慈現院壇といい,かつて慈現院という山伏が生きながら入定した所とのことで,そのためこの名が付いたと言う者もいる。今でも深夜に訪れる…

薬師堂の人魂(会津若松市)

令和2年1月29日 改訂1 概要 天正年間(1573~1593年)のはじめ,会津の城主は蘆名三浦介盛隆という人物であった。 この時代,有罪の者を処刑する場は湯川の東岸であった(現在の花畑という場所である。)。 その頃,只野,片平という両名の者が盛隆に背いた…

猫魔怪(会津若松市)

1 概要 会津の加藤明成に使える武士に,武藤小兵衛という200石取りの者が一の町(「一ノ丁」か)に住んでおり,同人は,東沢田村という所から美女を召抱え寵愛していた。 その頃,小兵衛は,伊東三四郎という同じく200石取りで三の町(「三ノ丁」か)に住む…

大入道(耶麻郡猪苗代町)

1 概要 寛永18年(1639年),柴崎又左衛門という人物が清水端を通りかかると,2m半もある,真っ黒な一つ目の大入道が水を呑んでいた。 又佐衛門は剛勇の士であり,刀を抜き斬り付けたところ,大入道は体にも似合わぬ叫び声をあげ,たちまちのうちに逃げ失せ…

亀姫(耶麻郡猪苗代町)

1 概説 寛永17年(1638年),会津藩主が加藤明成の時代,猪苗代城代は,禄高一万石の堀部主膳という人物であった。 ある年の年末のこと,主膳が一人座敷にいたところ,どこからか「かむろ(童女)」が現れ,「あなたは久しくこの城にありながら,ここの城主…