福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

乙字ケ滝(須賀川市)

令和2年1月23日 改訂

1 概要

 乙字ケ滝は須賀川市と石川郡玉川村との間を流れる阿武隈川にある落差6m,幅100mの滝で,日本滝百選の一つにも選ばれており,滝幅の広さから「小ナイアガラ」とも称されており,江戸時代には俳人松雄芭蕉もこの地を訪れており,「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」という句を詠んでいる。

 また,同じく江戸時代の頃であるが,白河藩より,同滝の下で村民がマス,サケ,アユなどを捕獲してよいとされていたといい,景勝だけではなく,川漁をするにも適した場所であったことが伺える(なお,現在は福島市近郊に設けられたダムのため,マス,サケ,アユの類は一切遡上しないほか,そもそも同滝周辺は釣りが禁止されている地域に該当する。)。

 このように景勝地である同滝であるが,その景勝に似つかわしくない,心霊スポットであるという噂も存在するという。
 具体的な話としては,同滝近くにかつて存在していた「ゴジラの卵」(須賀川市ゴジラの産みの親で,特撮監督として有名な「円谷英二」の出身地であり,その縁で造られたらしい。)周辺には,幽霊が出没すると噂されていたという。

 また,一説によれば,同滝は自殺の名所であり,一度飛び込んでしまうと容易に遺体が浮かび上がらない場所である,また,同滝の上流から流れてくる水死体が流れ着く場所である,と言われているとのことであるが,その真相は不明である。

2 解説

 私は同滝に,野鳥撮影のため一度だけ訪れたことがあるが,私以外にも観光客が訪れており,心霊スポットという印象のない,平穏な感じのする場所であった。
 その際,丁度渇水時期であったのか,あまり川や同滝附近には水がないように見えた。そのせいもあると思うのだが,少なくとも滝つぼに入った遺体が浮かび上がらないような場所には見えなかったし,上流から流れてきた水死体もそのまま滝へ落ち,さらに下流に流れて行きそうにも感じた。

 なお,同滝付近には不動尊が祀られているほか,松尾芭蕉と門人曾良の石像など,史跡関連の品々が置かれている。
 その他,木々が生い茂り若干薄暗い遊歩道が整備されていて,これらが総合的に若干不気味な様相を呈しているものの,やはり,噂話が先行している場所ではないか,と思えてならない。

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 乙字ケ滝の遠景。

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 より近くから滝を撮影したもの。

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滝つぼから川を撮影した写真。穏やかだが、流れがあるのが分かる。

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 滝周辺にある史跡類。