国道345号線の旧道にある鬼坂隧道は大正9年(1920年)に竣工した,全長約287mの素掘りの古い隧道で,平成3年(1991年)新たに鬼坂トンネルが開通したことにより使用が停止,現在はコンクリートにて封鎖されている。
この「鬼坂」という地名,同隧道がある峠に付けられた名前であるが,後三年の役の際,苦境に陥った源義家を,どこからともなく現れた鬼が救ったことに由来するのだという。
同隧道では,その前で写真を撮影すると,心霊写真が撮れるということで有名のようで,封鎖された今でも,同隧道に訪れて写真を撮影し,本当に心霊写真が撮影されることがあるのだという。
また,現役時代は幽霊が目撃されていたという噂もあるようだが,なぜこの隧道で幽霊や心霊写真が撮影されるようになったのか,その原因については残念ながら定かではない。