山元隧道は上山市を通る県道104号線に設置された隧道である。
この県道104号線は,上山市街地と旧山元村の狸森集落を結ぶ唯一の道路だったそうで,かなりか細い場所を通過しているようである。
同隧道がいつ頃造られたのか,詳細な情報がないため不明であるが,「隧道」という呼び名や,手掘りで開削されている点から,それなりの歴史があると推察される。
この人里離れた場所にある隧道には,実は心霊スポットとしてかなり有名であるという事実が存在する。
何でも,同隧道内で車を停め,エンジンを切り3回クラクションを鳴らすと必ず祟りに合う,などと言われているほか,子供を抱えた母親と思しき女性の幽霊が出没する,壁から無数の手が現れる等と言った怪奇現象が発生するのだという。
同隧道付近には現在も稼動している火葬場があること,また,かつてこの近辺に処刑場が存在していたと噂され,そららが同隧道で発生する怪奇現象の原因ではないかと囁かれているそうである。