米沢市にある御成山公園は昭和25年（1950年）に開設された公園で，休憩場やスキー場，60m級のジャンプ台が設置されているほか，展望台から日中は吾妻山，栗子山，蔵王山，大朝日岳など山形県南部の主要な山々を，また，夜間は米沢市外の夜景を一望できる場所として整備されている。
ところで，同公園にはこんな話があるのだという。
ある時，この地を訪れた者が，背後から子供の足音のようなものが聞こえてきたので，背後を振り返ると人影はない。
気のせいかと思い再度足を進めるが，やはり足音らしい音が聞こえてきて，それがどんどん近付いてくる。
そして，足音のする方向をよく見てみると，可愛い靴を履いた女の子のものと思われる足首だけが，無邪気に駆け回っていたのだという。
また，似たような話として，同公園で遊ぶ子供達を見ていた人が，何か違和感を感じよく目を凝らすと，一人の女の子だけ足がないことに気が付いた。そして，その瞬間，女の子の姿は消えたのだという。
噂によれば，同公園近くを通る国道121号線では，かつて交通事故が発生，幼い子供が犠牲になっているといい，この不可解な足や少女と何らかの関係があるのかも知れない。
