1 概要
正月に行われる箱根駅伝の往路ゴール、また、復路スタート地点でもある芦ノ湖は、約3000年前に火山である神山が噴火、その際に発生した山体崩落の結果、同地を流れていた早川をせき止めて出来た堰止湖である(現在の水源は湖底からの湧き水という。)。
また、伝承によれば、同湖には九頭龍という、人々を苦しめていた龍がおり、天平宝字元年(757年)に箱根神社を建立した僧侶・万巻が、九頭龍を調伏、現在の九頭龍神社を建立したという。
さて、観光地として有名な同湖であるが、毎年のように入水自殺者、また、溺死者が発見されているという。それが原因かどうかは分からないが、幽霊の目撃談、特に、周辺のホテルや旅館などで心霊現象が発生するとされている。
2 解説
芦ノ湖と言えば、大正14年(1925年)、赤星鉄馬氏によりブラックバスが移入されたことで有名で、現在でも著名な釣りのスポットでもあるが、上記のような話があることは初めて聞いた。
むしろ、この付近では、元禄15年(1702年)、箱根の関所破りの罪で処刑されたお玉にまつわる「お玉ヶ池」の方が、心霊スポットとしては著名だと思われる。
上記のとおり、心霊スポットであるにしては、情報がややあいまいな点があり、信憑性に疑義が残る場所である。
芦ノ湖の遠景及び遊覧船の様子。