１ 概要
背炙山は会津若松市東部にある標高863mの山で，近世初頭に滝沢峠が開設されるまでの間，同山にある背炙峠が，会津若松から白河までを結ぶ白河街道であった（豊臣秀吉が奥州仕置で会津若松に赴いた際も，同峠を利用し休憩したとされる。）。
なお，「背炙」という不思議な名称については，昔，猪苗代湖の人々が，朝，会津若松への行商や山仕事に行く際にこの山を登るときは背に朝日を浴び，逆に夕方の帰路には背に夕日を浴びたため，「背中炙山」，「背炙山」となったといわれる。
このように，歴史のある場所である同山であるが，心霊スポットとしての噂がある。具体的には，何やら得体の知れないものが出るなどの噂があるという。
２ 解説
かつては白河街道の一部として重要な役割を果たしていた同山は，現在も県道374号線が整備されており，気軽に訪れることは可能である（ただし，冬季は閉鎖され通行止めとなる。）。
背炙峠，そして，新しく出来た滝沢峠のいずれも心霊スポットとされているのは，なんとも皮肉な話である。
私も以前，誰から聞いたかまでは覚えていないのだが，同山が心霊スポットである，という話は耳にしたことがある。
ただし，この地で何故心霊現象が発生するのかについては詳細は分からないところである。
