柴田郡川崎町を流れる名取川に昭和45年(1970年)に多目的ダムとして建設されたのが釜房ダムである。
同ダムの造成により,同地には釜房湖ができ,さらに平成元年(1989年)には国営みちのく杜の湖畔公園が完成,家族連れで遊ぶことが可能になったほか,同湖には多くの魚類や鳥類が生息しており,自然を満喫することの出来る場所として現在に至っている。
ただ,そのような同ダムだが,不穏な噂が存在している。
まず,同ダムでは,過去,拳銃を使い自殺を図った者がいると噂されている。そのため,時折銃声音らしい音が鳴り響く,その自殺した者の幽霊が出るとされている。
また,拳銃自殺だけではなく,大分前に焼身自殺を図った者をはじめ,時折,同ダムで自殺が発生すると言われており,そのためか,水面に現れる幽霊など,同ダム付近で彷徨う幽霊は多いのだという。
最後に,同ダム周囲には,かつて「六角塔」と呼ばれるホテルが営業していたそうだが,火災で焼けた後,長らく廃墟化していたのだという(現在は取り壊し済みだという。)。
その名の由来は,建物の形が六角形をしていたからであるが,この建物も心霊スポットとしてかなり高名で,数多くの若者が肝試しに来ていたという歴史があり,そして現在もその噂は語り継がれているらしい