福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

亀居城(広島県)

 亀居城は広島県大竹市に存在していた,標高約88mの山頂に築城された平山城で,現在は亀居公園が置かれ,市民の憩いの場とされている。

 同城は慶長5年(1600年)の関ヶ原の合戦の後,その戦功で安芸国に移封された福島正則の手により,慶長13年(1608年)に築城された城である。

 安芸国は元々,毛利氏の所領だったが,関ヶ原の合戦で西軍に付いたため,毛利氏は長門国周防国へと転封されていた。
 その毛利氏と隣接する土地に移封された正則は毛利氏の侵攻を防ぐという意味で,5年の月日をかけ巨大で堅固な同城を築きあげたのである。

 やがて,徳川氏と豊臣氏の軍事的衝突の危機が避けられない情勢になると,豊臣氏の恩顧の深い福島氏に対する徳川氏の圧力が日増しに強くなり,正則も徳川氏の意向に従う必要があることを悟り,徳川氏を刺激しないようにするため,築城から僅か3年の慶長16年(1611年),実戦の経験もないまま,同城を破却することにするのである。

 ところで,巨大で堅固な同城を築城する際,数多くの犠牲者が出たらしく,いつの頃かは不明だが,この地を旅の僧侶が訪れた際,「この町には異様なものが漂っている。昔,城を築いた際,多くの犠牲者が出たが,今日まで誰も弔わないため霊が浮かばれず,だからこの町は栄えない。誰か弔うものは居ないのか。」と言い残し,去っていったのだという。

 その後,昭和60年代に地元の有志の手により慰霊碑が建立されたとのことであるが,このような歴史があるためなのか,同城で写真を撮影すると心霊写真が撮影されると噂されているそうなのである。
 今もなお,地区常時の犠牲者の霊がこの地に残り,浮かばれず彷徨い続けているのだろうか。