野辺地町から上北郡横浜町を通る国道279号線は,JR大湊線の踏切が2箇所存在しているのだが,いずれも見通しが良く,一見して普通の踏切なのにも関わらず事故が多く,「魔の踏切」と噂されている場所なのだそうである。
また,踏切に留まらず,近くの浜辺では自殺者や水死者がよく出るなど,どうもこの周辺自体,曰くが多い場所らしい。
上記のように,この踏切では,多くの命が失われていたようだが,有名な話として次のようなものがある。
かつて,この踏切に遮断機がない頃,幼い子供を連れた中年の主婦が親子心中をしたそうである。
その理由は,姑との折り合いが悪く,頼りとなるはずの夫が酒乱という現状をはかなんだ覚悟の自殺であった。
この後,夫に国鉄より損害請求が来たが,夫が離婚届を偽装(叔父が役場に勤務していた。)し,逃れようとしたそうであるが,この親子心中があった三日後,この叔父が同じ場所で自殺,離婚届の偽装が発覚したのだという。
それでもこの夫は損害を支払うことを拒み蒸発,姑は餓死同然に衰弱死したらしいが,この親子心中を境にこの場所での事故・自殺が頻繁になったと言われている(上記の無理心中から3日後に老人がはねれれて死亡したともいう。)。
踏切では,まるで吸い込まれるように踏切に入っていく人がいた,また,助かった者の中には,「お経のような,何 か心地よい物が聞こえ,このまま行けば幸せな世界に行けると思った。」と語った者もいるという。
非常に危険な場所なのかも知れない。