福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

那須高原大橋(栃木県)

 1 概要

 県道30号線(矢板那須線)にある那須高原大橋は、栃木県を流れる清流で名高い那珂川に架かり、那賀郡那須町那須塩原市を結ぶ橋である。

 平成5(1993)年度に架設された同橋は、那須塩原市側は264.9mの「鋼上路式ローゼ橋」(上向きに曲がった弓形状の梁部材が特徴的なアーチ橋の一種で、さらに「上路式」とはアーチ部の上に水平な走行部が乗る形式)、また、那須町側は195.1mの「4径間連続PCホロースラブ橋2連」(「PCホロースラブ桁」というコンクリート桁の内部に円筒形の型枠を配して空洞を作ることで薄くて軽い丈夫な構造とした桁を利用する橋の一種で、「PCホロースラブ桁が4径間連続し、さらにそれが二組連なっている構造」うを示している。)という、異なる二種類の構造から成り立つ珍しい橋である。

 交通難所を克服するために架設された同橋であるが、いつの頃からか、同橋は心霊スポットとして噂されるようになっている。
 なんでも、同橋では女性の幽霊が現れるとされており、その女性の幽霊と目が合うと橋を通過するまで付いてきてしまうのだという。
 また、この女性の幽霊以外にも、橋から飛び降りる幽霊の姿も目撃されるのだという。

2 解説

 私はこれまで、同橋を心霊スポットとは知らず、何度となく通行したことがある(ただし、日中~夕方の通行で、夜に通行したことはない。)が、幸いなことにこれまで上記のような恐怖体験をすることはなかった(ただ、高所恐怖症の気がある私的には、同橋のような高所に架かる橋を通行するのは精神的に苦手である。)。

 インターネット等の噂によれば、同橋ではこれまで300人を超える自殺者が出たとされている(なお、実際に同橋で起きた自殺を報じる新聞記事をインターネットで発見することができた。)。上記のとおり、同橋は平成5年度(恐らく行政の会計年度で、実質平成6年(1994年)開通と思われる。)に架けられた比較的新しい橋であり、この数字が正しい数字であれば、これまで年平均で10人以上この橋で命を落としている計算になる(令和2年現在)。

 さすがにこの数字は実数かどうかは不明である。しかし、少し古いデータとなるが、那須塩原市の平成24~28年の自殺者数は平均約34人、栃木県全体の平成24~28年の自殺者数は平均約406人で、この数字を見てしまうと、上記の数字があながち間違いとは言い切れない。
 いずれにせよ、同橋で亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりである。

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 橋のたもとの様子である。

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 橋の欄干の様子である。比較的欄干が高く設けられている。

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 橋の下を流れる那珂川の様子である。その美しい水面、景観がこの地を心霊スポットと思わせない。

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 橋桁の構造をよく見ていただければ、確かに2種類の形状があるのが分かると思う。
 そして、橋の高さがお分かりいただけるのではなかろうか。