1 概要
明治43年(1910年)旧暦2月,いわゆる台湾坊主と称された大時化の際,茨城沖では,茨城県各浜の漁師達数百人が死亡したという。
いわき市江名の浜の人達もこの時に何十人かが死亡しており,その頃,同浜では大入道が現れるという噂があったという,
船で死亡した人達がいると,浜には大入道が現れるといわれている。
2 解説
大入道は内陸部に現れるイメージがあるが,海辺にも現れるとされている。
なお,若干時期は違うが,明治43年8月に,東日本の1府15県(なお,東京都は当時「東京府」と呼ばれていた。)を大水害が発生した。関東だけで死者769人,行方不明者78人,家屋全壊・流出5000戸を超えたという。