福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

心霊スポット候補地(その6)

 今回,心霊スポット候補地としてご紹介する場所は「磐梯山周辺」である。

 現在,裏磐梯地区を含めた磐梯山周辺は景勝地として名高い場所であるが,その歴史を紐解くと,数多くの死亡者が出たことが分かる場所であり,心霊スポットになる可能性が高いともいえる場所でもある。

 では,なぜそのようなことが言えるのだろうか。
 その一つ目の理由としては,天正17年(1589年)に発生した摺上原の合戦が行われたことが挙げられる。

 磐梯山裾野にある摺上原で行われた,伊達氏と蘆名氏の戦いは,伊達氏の兵力約23000,蘆名氏の兵力約16000と,戦国時代における福島県内で行われた合戦としては最大規模のもので,敗北した蘆名氏は重臣を含む数多くの者が討ち取られた,または近くを流れる日橋川で溺死するなどした結果,約5000に及ぶ戦死者が出たとされている場所でもある。

 合戦場跡地の心霊スポットというものは全国各地にも見られるものであり,例えば,天下分け目の戦いが繰り広げられたことで有名な岐阜県の「関ヶ原」もその一つと言えよう。

 二つ目の理由としては,明治21年1888年)に発生した磐梯山の噴火が挙げられる。

 この噴火では大規模な山体崩落が発生,それに伴う岩屑なだれや土石流の発生,また,噴火による噴石の落下などにより,最終的に477人の死亡者が出た(これは明治以降の日本国内における火山災害の中で最大規模の犠牲者だという。)。

 具体的には,現在の檜原湖周辺に存在した旧檜原村の集落,また,現在の国道459号線沿いの川上温泉や長坂集落などで数多くの犠牲者が発生しているのである。

 このように,現在の風光明媚な姿とは裏腹に,磐梯山周辺では多くの犠牲者が出た過去が存在している。
 もしかすると,「何か」が見えてしまう場所なのかも知れない。