滋賀県長浜市にある標高約495mの小谷山に存在した小谷城は，戦国大名・浅井氏の居城として有名で，日本五大山城の一つにも数えられる山城である（現在は国の史跡に指定。）。
同城がいつ頃建てられたか，諸説あるようで，永正13年（1516年）とも，大永年間（1521～1528年）とも言われているが，築城したのは浅井氏当主・浅井亮政である点では一致しているようである。
同城には，大永5年（1525年）や天文7年（1538年）に六角氏が2度攻撃を仕掛けているが，一番有名な攻防戦は天正元年（1573年），織田氏による包囲戦で，この戦いで同城は落城，浅井氏当主・長政と前当主・久政はそれぞれ自刃，ここに戦国大名浅井氏は僅か3代にて滅亡を遂げることになるのである。
浅井氏終焉の地となった同城はその後しばらくして廃城となり，昭和12年（1937年），国の史跡に指定されているのだが，いつの頃からか，この地は心霊スポットであると噂されているようである。
この地を訪れた者の中には，カメラのシャッターを切ろうとしたところ，原因不明の故障でシャッターが切れないという現象が発生した，落城時に殺害された侍女と思しき着物姿の女性の幽霊が現れる等と言われているのだという。
