釜石市にある釜石鉱山は,享保12年(1727年),仙人峠にて鉄鉱石を発見したことがその始まりといい,平成5年(1993年)に至るまで採掘が続けられ,鉄の町と呼ばれてきた釜石市の発展に寄与した鉱山である。
現在は年に数回,一般公開されるということで,他の閉山した鉱山とは違い,比較的容易に訪れやすい場所と思われる(なお,平成19年(2007年)には近代化産業遺産に登録されている。)。
ただ,同山を訪れた者の中には,意味不明なメッセージを携帯電話が受信していた,また,宿舎のような建物で,誰もいないのに大勢の男達がまるで宴会を行っているような雰囲気の声が聞こえてきたなど,不可思議な現象を体験したという噂がある。
長い鉱山の歴史の影には,何か我々には分からない出来事がこれまで発生したのかも知れないが,それを知る術は今のところなさそうである。