盛岡市内を走る国道4号線の近くを通る盛岡環状線沿いに,とある古びた石碑が残されている。
この石碑は,かつてこの地に盛岡藩の仕置場,つまり処刑場があった場所であり,罪人達の慰霊のために造られた供養塔なのである。
藩政時代,どの程度の数の罪人がここで刑場の露と消えたかは不明であるが,決して少なくない数ではないと思われる。
そして,歴史的事実が残る場所であることもあり,同地では,誰もいないのにどこからともなく怪しい声がする,人魂が飛び交う,果ては生首が飛ぶ,等の怪奇現象が発生すると噂されていたこともあると言われている。