仙人峠は遠野市と釜石市の境界にある北上山にある標高約887mの峠で,国道283号線が通過している。
この「仙人峠」という名称であるが,
①遠野物語に出てくる仙人が住んでいた峠である
②山麓の鉱山で千人の鉱夫が生き埋めとなった
等がその語源となったとする説があるようだが,詳細は不明である。
そして,この道路には,昭和34年(1959年)に開通した,長さ約2500mにも及ぶ千人トンネルが存在している。
ところで,同トンネルは昔から交通事故が多かったといい,その事故で犠牲になったのだろうか,ライダー姿の幽霊が現れるとも言われる,心霊スポットとして有名な場所なのだという。
また,同トンネルやその手前にある赤い橋付近では,作業員と思しき幽霊が現れるとも言われているが,なぜ作業員の幽霊が現れるのか,建設当時事故などが発生したのか,詳細は不明である。
なお,現在,新たに国道283号線バイパス(仙人峠道路)が完成したため,この仙人峠は旧道化しつつあるとのことである。