浦添城は沖縄県浦添市にある,約400mもある断崖に築かれた城で,平成元年(1989年)に国の史跡に指定されている。
同城は12世紀頃,舜天王により築城,その後15世紀頃まで3王朝10代が使用したとされているようだが,あくまで伝承の域を出ない話のようでもあり,詳細は不明である。
その後,慶長14年(1609年)に発生した薩摩藩の琉球侵攻時に薩摩藩の攻撃を受け焼失したといい,その後の城としての動向は不明である。
また,太平洋戦争の沖縄戦の際には,同城は防衛に適した地形から最重要地点として旧日本軍は死守したため,アメリカ軍との間で11回にも及ぶ争奪戦や攻防戦が約3週間も繰り広げられている。
そして現在,沖縄戦で激戦が繰り広げられたこともあってか,同城では無念そうなうめき声が聞こえてくるという怪奇現象のほか,匍匐前進をしたりこちらを睨みつける旧日本軍兵士の幽霊が目撃されたりするのだと言われている。