座喜味城は沖縄県中頭郡読谷村に存在していた山城である。
同城は応永23年から同29年(1416~1422年),護佐丸により築城されたと言われており,同人は永享2年(1430年),中城城に移るまで。読谷山按司を名乗り座喜味城を居城としていた。
ただ,同城は,護佐丸が移封した後の使用されていたそうで,正確な廃城時期は不明とのことである(16世紀と推定されているのだという。)。
その後,昭和19年(1944年),同城には旧日本軍の独立高射砲第27大隊第3中隊が配備され陣地を構築したが,同年の十・十空襲や沖縄戦で遺構を含め激しく破壊された。
そして戦後,沖縄返還とともに調査と再建が進み,平成12年(2000年)には世界遺産に指定されている同城であるが,実は心霊スポットと噂がされているそうである。
なんでも,入口の門を抜けたところにある木ではよく首吊り自殺があるとされ,その死者と思われる幽霊が出撃するのだという。
また,夜間には武士の幽霊が現れるともされている。
この点,武士が現れるというと少し奇妙な感じにも思えるところであるが,もしかすると,薩摩藩の琉球侵攻後,この地を統治していた武士の幽霊なのかも知れない。