福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

松川の塔(福島市)

1 概要

 松川の塔は,JR東北本線金谷川駅~松川駅間のある塔で,西方約200メートルの場所に松川事件の現場がある。

 松川事件は戦後まもない昭和24年(1949年)8月17日に発生した列車転覆事件で,3名の死者が発生した。容疑者として20名程の人物が逮捕・裁判にかけられたが,昭和38年(1963年),最高裁判所により全員無罪判決が出された,現在も未解決の事件である(同じ戦後の混乱期に発生した三鷹事件下山事件とともに,「国鉄三大ミステリー事件」とも称される。)。

 この松川の塔は昭和39年(1964年)に設置されたもので,この近くには亡くなられてた3名の慰霊碑も建てられている。

 悲劇的な事故が発生した現場にあるということが原因なのだろうか,ここでも,線路脇に屈みこむ幽霊と思しき人物を目撃したという話があるようである。

2 解説

 実は,平成11年~15年頃,相馬市に住んでいた時,仕事先で知り合った高齢の方(その当時で60台半ばの方)の父親が松川事件の犠牲者で,そこから同事件に興味を持った経緯がある。
 正直なところ,上記の幽霊と思しき人物というのが,本当に幽霊なのか,また,同事故と関係ある人間なのか,正直よく分からない。多少,こじつけ間がある気がするのは私だけだろうか。

 なお,知名度として同事件は有名であるが,実は福島県内では同様の列車転覆事件が発生していたことはあまり知られていない。
 昭和23年(1948年),国鉄奥羽本線赤岩駅庭坂駅を走行していた列車が脱線,転落して岩石に激突,その破片が機関士と機関助士を直撃し即死した事件である。この事件は,線路から板や犬釘,ボルトが抜き取られた結果発生したもので,松川事件と手口が類似している。そして,この事件も松川事件と同様,未解決事件となっている。

 この当時,日本国内の鉄道でこのような事故が多発していた。一説には,GHQがその黒幕ではないか,とも言われているが,真相は不明である。