1 概要
富岡町の杉沢という集落の鞍部(山の尾根のくぼんだところ,の意味らしい。)の土橋の下を流れる小さな沢を「減水沢」という。
昔,この沢に小豆とぎという妖怪が住んでおり,晩方になると「小豆とごうか,人とって食おか,ザックザック」と音を立てたため,子供達は親に「子供達よ,早く家に帰れ。」とよくいわれたという。
正体は狐とも獺が人語を真似て人をたぶらかしたもだともいうが,未だに正体は分からない。
2 解説
富岡町杉内は,現在の富岡インター近くのことではないかと思われる。ただ,地図を見た限り,小さな沢や土橋は確認できず,すでに存在しない沢ではないのだろうか。