1 概要
昔,橋本氏が,永谷の橋本館主の馬係をしていた時のこと,馬を洗うために川に入り,馬を洗っていたところ,突然馬が驚き跳ね上がった。
橋本氏が馬をおさえて足元を見ると,果たして河童が馬の足に抱きついていたので,橋本氏は河童を取り押さえると,河童は平伏し,橋本氏に河童の一番の宝物である杯を差し出したという。
2 解説
この杯は,同地の橋本氏の家に先祖代々所蔵されていた由である。
なお,この河童の住処である川がどこなのか分かりづらいところであるが,橋本館に近い川であれば,恐らくは大滝根川のことではないかと推測する。