1 概要
東白川郡鮫川村を水源とする鮫川は,いわき市錦町で太平洋に繋がる二級河川である。河口付近に至ると川幅が大きくなり,震災以前は,河口付近でジェットスキーなどのマリンスポーツに興じる人を多く見かけることができた。
また,この辺りはスズキ,ヒラメ,マゴチ,ハゼなどの魚が生息しており,特にシーズンにはスズキを狙いに夜釣りに訪れる人が多くいる場所でもある。
そんな夜釣りをしていた地元の方の中には,河口付近,川の中央部で,川の中を歩く女性の幽霊を目撃したという体験をした方がいるという。震災前の話である。
2 解説
私も震災前にいわき市に住んでいた際には,下手の横好きで私も鮫川にスズキを狙いに何度か訪れたことがある。
その際,ウェーダー(下半身まで水に入ることができるゴム製の装備,いわゆる「胴長」)を着用して川の中に入っていたが,岸からすぐの所で川に入る限界点に到達する程,それなりに震度のある川である。中央部を歩くなど,不可能なことであろう。
しかし,なぜこの場所に,そして何のために女性の幽霊が現れるのかは不明である。
なお,上記のように,鮫川周辺は川に入り釣りをすることができるが,時期によりアカエイがいる場合がある。アカエイの背びれの毒針に刺されると大変なことになるので,川に入る際には十分注意されたい。
令和2年3月17日追記
鮫川河口の写真を撮影したので追加掲載する。
走行中の車窓から眺めた鮫川河口。少し分かりづらいかもしれないが、その大きさは分かると思われる。