1 概要
五色沼は磐梯山の北側にある裏磐梯地域にある大小30余りの池沼群の総称で,この付近の磐梯朝日国立公園に指定されている景勝地でもある。探勝路も整備されており,抜群のトレッキングコースでもあるが,その美しさとは裏腹に,怪奇現象が噂されている。
よく伝わる噂としては,「死期が近い人が池を見ると,水面が真っ赤に見える。」というものである。その他,夜更けに同地を歩いていると,誰かが後ろからついてきて声をかけてくるという。
2 解説
同沼は,明治21年(1888年)に磐梯山が噴火して山体崩壊を起こし,川がせき止められたことにより出来た池沼群で,植物や藻の影響でその水の色を変える。30余りある池沼のうち,どこの池沼で水面が赤くなる現象が見えるかは分からないが,閉鎖している池沼では淡水赤潮や酸化鉄などの原因で水が赤くなることもありうる。科学的根拠がある以上、上記の噂の信憑性は分からない(そもそも、なぜこの池沼群で死期が分かるのか、その理由が分からない。)。
また,何者かがついてくる,という話についても,正直なところ,同付近でのいわくが全く分からない(そもそも,夜更けに同沼を歩くような人自体,あまり存在しないと思われる。同沼周辺は街灯も,また,野生の熊が生息している地域であり危険すぎる。)。
なお,磐梯山の爆発時には,同山北麓の5村11集落が埋没,合わせて477名の死者を出す惨事となっている(ただし,現在の五色沼付近には当時,村や集落は存在していない模様である。)。
令和元年9月13日追記
今回、五色沼付近の写真を撮影したので追加掲載する。
ここから先、複数の池沼が点在している(今回は時間の都合上、撮影はここまでである。)。
なお、裏磐梯全体にいえることであるが、この辺りは熊の出没率も高い。訪れる際には熊鈴等、熊よけの準備は欠かさずに。
令和元年11月19日追記
五色沼の写真及び「ばけたん」の状態を撮影したので追加掲載する。
五色沼のうちの「弁天沼」付近の様子である。
「ばけたん」を作動したところ、「緑色」=ノーマル状態の反応が示された。ここには何もいない・・らしい。