福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

飯盛山(会津若松市)

1 概要

 会津若松市の中心部から少し東側の場所にそびえる飯盛山は,飯を盛ったような形をしていることから,この名が付けられた山である。
 同山の中腹部には,日本では大変珍しい,国の重要文化財に指定されている木造建築物の栄螺堂(さざえどう)がある。このお堂は,上りと下りで同じ道を通らずに抜けられる仕組みが施されていることで有名である。

 また,同山は,白虎隊自刃の地としても有名である。白虎隊は戊辰戦争時,16歳から17歳の武家の男子により構成された部隊(中には年齢を偽って入隊した者もいる。)で,本来,藩主松平容保の親衛隊のような役割をしていたのだが,白虎隊二番隊は耶麻郡猪苗代町の戸ノ口原で新政府軍と交戦したが敗退,本隊からはぐれた約20名が戸ノ口洞門などを抜け,何とか飯盛山までたどり着くものの,城下が燃えているのを鶴ヶ城が落城したと錯覚,隊士達は家名と忠義を重んじ,その場所で自刃を遂げる(うち,飯沼貞吉一命が生存,白虎隊の悲劇を後世に伝えている。なお,同地で自刃した者の数や自刃の動機については諸説ある模様。)。

 現在,自刃した白虎隊士は同山で手厚く供養され現在に至っているところ,同山では,心霊現象が発生すると囁かれている。
 具体的には,何者かの視線や足音を感じる,無数の足音が感じるなどと噂されているほか,同山にある慰霊碑や,戸ノ口洞門では心霊写真が撮影されるという。

2 概要

 正直なところ,上記の現象が白虎隊と関連するものなのかは私には分からないが,会津落城の際,白虎隊士の遺体もそうであるが,旧幕府軍側の戦死者の遺体は新政府軍側から埋葬することを禁じられるなど,非道の扱いをされている(また,新政府軍側から辱めを受けた婦女子もいたという。)。
 このような新政府軍側(特に長州藩)の扱いが,現在にまで続く会津若松市の長州(山口県)憎し,という深い恨みに繋がる訳なのであるが,生者でさえ150年前の恨みを抱いているのであれば,もし死者に「思い」というものがあれば,戊辰戦争で散っていった者の恨みというものはとても深く,成仏できずに幽霊として現れても,何ら不思議ではないのかも知れない。
 なお,同地は慰霊の場所でもある。昨今,修学旅行で訪れた学生や,御朱印をもらいに訪れた者のマナーの悪さが聞こえてきている。そのような行動は厳に慎まれたい(このような者らこそ,祟られてしまえばよいのだろうが。)