１ 概要
雪割橋は，白河市と南会津郡下郷町との間を通る国道289号線を脇に逸れた場所にある，阿武隈川の源流に架かる橋で，昭和32年（1957年）に建設された，全長81.8m，高さ約50mの橋である。
なお，余談であるが，現在の橋は4代目で，老朽化が進んでいることから，新橋梁の架設工事が行われている。
山間部にある橋のため，特に秋は紅葉の名所として名高いが，反面，自殺者が多く出ており，心霊スポットのとしても名高い場所で，心霊写真が撮影されたという話や，自殺者らしい霊の目撃談だけなく，実際に幽霊に引き込まれたかけた，という話が伝わる。
地元では肝試しスポットのメッカにもなっているが，訪れる際には注意が必要である。
２ 解説
平成20年代に一度，日中同橋を訪れたことがある。景勝地ということもあり，普通に観光客がいたが，何より驚いたのは欄干が非常に低いことで，あまり身を乗り出すと吸い込まれそうになる感覚に襲われた。上記新橋梁の架設事業があることから，新たに防護柵などを作るのは予算等の都合から難しかったのだろう。
同橋では過去，近隣自治体の首長が投身自殺したことがあり，以降，自殺の名所として有名になったとされている（ただ，その後，同橋から自殺が発生したか，明確な情報等はなく定かではない。）
少なくとも，現在の4代目雪割橋については，上記のとおり非常に欄干が低いため，夜に訪れる際には細心の注意を払う必要がある場所である。
令和元年10月22日追記
雪割橋の写真を撮影したので追加掲載する。
雪割橋の様子。観光客が多く訪れているのが分かる（同時に、欄干の高さも確認できるかと思う。）。
橋の下を流れるのは阿武隈川である。この高さから落ちたらひとたまりもないだろう。
現在の雪割橋よりも一段高い所に、新たな橋を設置している。これが次代の雪割橋だろうか（なお、現行の雪割橋は車の通行が可能であるが、車が通過する度に橋自体も揺れているのが分かり、違う意味で不気味さを覚える。）
雪割橋付近は遊歩道も整備されている（写真に写る観光客は、ツアーバスで訪れていた。）。
ただし、この近辺は熊が出る場所でもあり、注意が必要である。
熊が出る証左に、熊供養塔が設置されていた。散策をする際には熊鈴を持つことをお勧めする。
