かつて私がいわき市に住んでいた当時、それは東日本大震災前の平成20年代前半のことであるが、その当時、同市における心霊位スポットでも上位に位置していたのがこの賽の河原であったと記憶している。
もっとも、本来、現世にある賽の河原とは霊場であり、通常は幼くして命を落とした子供達を供養する場であり、心霊スポットとして安易に訪れる場所ではないことは言うまでもない。
ただ、どうしても同市の賽の河原は、海岸近くの洞窟内にあるという、場所的にも人の好奇心を掻き立てる場所にあり、結果、多くの好事家が訪れていたのは事実であろう。
ところで、その賽の河原も、平成23年に発生した東日本大震災による津波の影響を受けいたそうで、私の記憶によれば、令和4年前後辺りに工事を行い、だいぶその趣が変化したと聞いている。
霊場も災害には勝てないということではあるが、しかし、その後もなお、同地が心霊スポットとして囁かれている場所なのかどうかは残念ながら私には分からないところである・・・。