福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

心霊スポット候補地(その15)

 今回,心霊スポット候補地としてご紹介するのは「陸軍墓地」である。

 陸軍墓地はその名のとおり,大日本帝国陸軍が造成した墓地であり,全国に作られていた(なお,全国各地というより,全国に点在していた駐屯地(衛戍地)に置かれていたようである。)。

ja.wikipedia.org



 同墓地では,造成された時代にもよるが,古くは西南戦争から第二次世界大戦に至るまでの間戦死した兵士や軍属,また,捕虜となった清国やドイツの兵士などが埋葬されている。

 現在でも,霊園を含む墓地が心霊スポットであるとささやかれることが多くあるが,この陸軍墓地も心霊スポットであるとされているケースがいくつか散見される。

 例えば,比治山陸軍墓地広島県),鳥取陸軍墓地鳥取県)が挙げられるほか,現在は公園とされている谷公園(旧福岡陸軍墓地,福岡県)等が挙げられる。

 さて,実は,福島県にもかつて,陸軍墓地が存在していた。
 それは,会津若松市に存在していた「会津若松陸軍墓地」で,現在は市営愛宕山公園となり,遺骨は小田山忠霊堂に納められている。

 会津若松市には若松連隊が置かれていたため,陸軍墓地が作られたのだろう。

sizyuukara-1979.hateblo.jp

 
 ところで,会津若松陸軍墓地がなぜ公園化したか,残念ながら詳細は不明(上記谷公園同様,墓地から別の用途に変更された陸軍墓地はいくつかあるようである。)であるのだが,かつて同地に陸軍墓地が存在していたのは事実である。

 同地や,また,新たに移転した忠霊堂が,他の心霊スポットとされる陸軍墓地同様,浮かばれぬ魂魄が現れる可能性は否定できない。

 思えば,お国のために散った兵士達であるが,国に徴兵され戦場で散ったことを考えれば,決して皆が皆,納得して戦場に赴いたとは考えられない。
 若く遣り残したこと,家族を残したことなど,様々な未練を抱いていただろう。

 それを裏付けるかのように,古くは日露戦争の時代頃から,戦死した兵士の家族の元に,その兵士が戦死した時間きっかりに戦場にいるはずの兵士が姿を現した,また,戦死者の受傷した部位と同じ部位が突然痛み出した等という話が数多く残されている。

 魂魄というものは例え死者が海外にいたとしても,その家族の元に姿を現すようであり,そのような強い念が簡単に消えることはないのかも知れない。

 最後に,陸軍墓地も普通の墓地同様,故人が安らかに眠る場所である。訪れる際には,敬虔な気持ちを持ち,故人の冥福を祈る必要があろう。