福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

賽の河原(いわき市)

令和2年7月1日 改訂

1 概要
 賽の河原とは,彼岸(現世)と彼岸(あの世)を分ける境目にあるとされる三途の川にあるとされる河原である。
 この河原は親より先に死んだ子供が行くとされ、子供達は親より先に死んだ親不孝の報いで、この地で石を積み上げて塔を作るが、塔は絶えず鬼に崩されるという苦役を長らく受けることになる。
 しかし、やがてそんな子供達を哀れんだ地蔵菩薩がどこからともなく現れ、子供達を救済してくれるのだという。

 全国各地に存在する霊場のいくつかには、この賽の河原を模した場所が存在しており、このような地では、子供の供養のため、子供の代わりに石を積み上げたり、子供のおもちゃとして風車をお供えしたり、救済の意味でお地蔵様をお祀りしたりしている。そして、この地にも、霊場としての賽の河原が存在している。

 さて、上記のとおり,賽の河原とは霊場であり、信仰とは関係のない人間が安直に来る場所ではないのだが、残念ながら肝試しにこの地に肝試しに訪れる者が多いのだという。
 そして、不用意に訪れた者の中には、この地で水子の、また、この近隣で水難事故に遭遇し命を落とした者と思われる幽霊の目撃談や不可解な怪奇現象に遭遇するという話が多いとされている。

2 解説

 いわき市内においては,非常に知名度の高い心霊スポットであると思われる。
 以前、私がいわき市に住んでいた頃(平成19年~)からその存在を知っていたものの、単なる心霊スポットというより、上記のように霊場的な意味合いの強い場所であることから。不信心で訪れるのはいかにも不遜であると考え、彼の地を訪れることはなかった。

 なお,以前(平成19年~21年頃と記憶している。)、地元民から次のような話を聞いたことがある。
 なんでも、その地元民(もしくはその方の知人)がとある早朝、どのような用事があったかは不明なのであるが、彼の地を訪れたことがあるそうである。その際、周囲の砂浜一面には、明らかに子供のものと思しき、無数の足跡があるのを見つけたそうである。小さな子供が一人で歩くような時間帯ではなく、奇妙なことに、大人と思しき足跡は一切なかったとのことである。

 さて、この「賽の河原」だが、文献によると、いわき市沿岸部にある薄磯海岸にあるようなのだが、同海岸近く、沼ノ内にある「水子洞窟」と混同している感がある。上記のように現地を訪れたことがないため詳細なことは不明であるが、いずれにせよ、霊場であることは間違いないだろう(なお、令和元年に発生した台風19号の影響で、「水子洞窟」が土砂に埋まり、別の場所に移転したと新聞記事に掲載されていたと記憶している。)。

 俗に水子の霊というものは,非常に強い力を有しているとされている。
 繰り返すが,同地は霊場,信仰の場所であり,安易に訪れるべき場所ではないと思われる。