竹迫城は熊本県合志市に存在していた平山城で,別名合志城,蛇尾城,穴の城,上庄城などとも呼ばれ,平成2年(1990年)に公園として整備,現在に至っている。
同城は建久年間(1190~1198年),地元の地頭職である中原氏(後に竹迫氏に改姓)により築城されたとされている。
後にこの竹迫氏は豊後国に移転すると,代わりに合志氏が入城,戦国時代になると大友義鎮(宗麟),竜造寺隆信,島津義久など九州三強の攻撃を受ける歴史を有している。
最終的には天正15年(1587年),豊臣秀吉の九州征伐の際,薩摩国へ撤退する島津氏が同城を焼却,その際に廃城とされたようである。
ところで,同城が公園化した当初から,地元では幽霊が出没すると噂が出たそうで,血塗れの女性の幽霊が出ると言われている。
ただ,なぜ同地で幽霊が出没するのか,その原因は不明である。