富松城は兵庫県尼崎市に存在していた平城で,現在も土塁や水堀などの遺構が残されている。
同城の築城年や築城者については不明だが,長享元年(1487年)に書かれた書状にはその名が残されているのだという。
戦国時代に入ると同城では度々戦火が交えられていたようで,この地に勢力を有していた細川氏や三好氏などの攻撃を幾度も受けていたようである。
また,同城の明確な廃城の時期もまた不明で,天正年間(1573~1592年)頃までは使われていたと考えられるそうであるが,詳細は不明なのだそうである。
謎が多い富松城であるが,一説によると,同城には処刑場が置かれていたと地元では噂されているそうである。
そして,もう一つ別の噂もあり,それはなんと,心霊スポットである,というもので,同城を訪れた者の中には,原因不明の悪寒や体調不良などに襲われたりするケースがあるそうである(同城には,怪しげな祠が残されており,そこが危険だと言われているそうである。)。
色々と情報が少ない同城であるが,今も何か,得体の知れないものが存在し続けているのだろうか。