鶴岡市を通る国道112号線は,途中,加茂坂峠が存在しているが,かつて,同峠に存在していたのが加茂トンネルである。
同トンネルは,明治19年(1886年),土木県令の名高い三島通庸により開削,その後,昭和14年(1939年)に自動車も通れるようになったが,平成15年(2013年),新たに加茂坂トンネルが開通したことにより,現在は通行止めとされている(なお,新トンネルの名前にちなみ,本トンネルを「旧加茂坂トンネル」と呼ぶ場合もあるようである。)。
歴史のある同トンネルであるが,実は,さまざまな不可解な噂があるようである。
一つ目は,同トンネルには,いわれは不明であるが,虎の彫り物が存在しているのだという。そして,その虎の彫り物を見てしまうと,何故か事故に巻き込まれてしまうのだという。
二つ目は,同トンネルでは,これもいわくは不明なのだが,子供や女性の幽霊が目撃されるのだという。そして,一つ目同様,幽霊を目撃してしまうと,やはり何故か事故に巻き込まれてしまうのだという。
このほか,同とんんるでは,四つんばいなのにも関わらず,恐ろしい速度で追いかけてくる謎の老婆が現れるとも言われている。
一体,同トンネルでは何が起きていたのだろうか。