西津軽郡深浦町にある千畳敷海岸は,寛政4年(1792年)に発生した地震で隆起したと伝えられる海岸段丘丘面で,それを物珍しく思った津軽藩の殿様が,ここで千畳敷を広げて宴会を開催したことからこの名が付いたとされている。
その後,藩政時代は殿様専用の避暑地として庶民は近付くことを許されなかったとされているが,現在は津軽国定指定公園とされ一般人に開放されている。
この付近の海岸は隆起海岸のため,泳ぐことは適しない場所である(現在は海水プールが設置されている。)。
それだけに事故により亡くなる方が多い場所であり,また,自ら命を絶つ者もいるのだとされている。
そして,そのためだろうか,この場所では,先ほどまでいたはずの子供の姿がいつの間にか消えていた等と言った怪奇現象が発生するのだと言われている。