福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

お化け石(茨城県)

1 概要

 昭和60年(1985年)、原子力産業が立地されていることで有名な茨城県那珂郡東海村に建てられている石碑に、「女性の顔が浮かび上がる。」という噂が立ち始めた。

 やがてこの噂は広がり、ついに同年6月18日、新聞で紹介されるに至ると、連日この石碑を訪れる見物客の数が増加した。

 折しもこの噂が広がっていた頃、同県では「科学万博」が開催されており、万博を見学した団体バスが帰りのコースに訪れるまでとなった。

 すると、石碑周囲にはたこ焼き屋やラーメン屋等の屋台が並ぶようになり、土曜日の夜などには千人もの人がごった返すようになったという。

 こうなると、見物客の中には迷惑行為を行う者が必ず出てくるもので、村役場の職員は協議の結果、次のような看板を立て対処したのだという。

 幽霊を見る方へ
 前の方で懐中電灯を照らしたり石の上に登ったりしないでください。
 幽霊を見る時は、灯光器より下がって見るとよく見えます。
 前の方で見たり電気を照らすと他の人に迷惑をかけますのでよろしくお願い致します。

2 解説

 この石碑は大正5年(1916年)比較的新しく建てられたもので、「馬力神」と書かれた、農耕馬を祀る石碑である。一種の馬頭観音のようなものなのであろうか。

 そして、この「馬力神」のうち、「馬」の文字が、車のヘッドライト等で照らされると、あたかも女性の顔が浮かび上がったように見えるというのが事の真相のようで、特段、この地で女性の身に何かあった訳ではないらしい。

 ところで、同じ茨城県内、北相馬郡守谷町(現守谷市)高野では、東海村の出来事の10年前に、東海村同様、石碑に幽霊の姿が現れるということで話題になったことがある。

 それは昭和50年(1975年)、同町公民館の広場の一角にある不動明王が彫られた石碑に2,3体の幽霊の姿が現れる、というもので、同年7月30日には新聞にて報じられる程でもあった。

 そのため、ここでも連日大勢の見物客が訪れたということで、東海村での騒動と根底部分が一致している感がする話である。

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 石碑の様子である。
 「馬」の字が草書体で書かれているため、見方によっては女性の顔に見えなくはないのかも知れない。

 なお、現在、このお化け石は閑静な住宅街の一角に佇んでおり、往時の盛況を忍ばせてはいない。
 もし、現地を訪れる際には、周辺住民の迷惑にならないよう、特に留意されたい。