福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

村人を呪った法印(いわき市)

1 概要

 宝暦年間(1751~1764年),村の祈願所である照林寺に智海という僧侶がいた。この僧侶が,大般若経を購入しようとしたところ,村人と折り合いがつかず,自分の意のとおりにならないことに大いに怒り,村人を呪ったところ,流行病が蔓延した。当時,村で流行病にならない家は三軒だけであったという。

 智海は恨みを晴らすために村人を呪ったが,自分もついにこの病に罹り,病が重くなり起きることもできなくなった。その時分,枕元に村人を呼び,遺言としていうには,「私は大いに過ったことをした,どうぞ勘弁して欲しい。この上は,死んで村の守り神となるから,どうぞ私の遺骸は鎮守の背後に埋めて欲しい。」と残し,そして息絶えた。

 村人は遺言に従い,荼毘してそこに葬った(権大僧智海法印,安永三年(1775年)甲午天六月十九日)。

2 解説

 僧侶の身で村人を呪うという興味深い話であるが,舞台となった「照林寺」が現在どこにあるか分からず,そのためどこの村で起きたことなのか,現段階では不明で,その呪いも収まったのか定かではない。