1 概要
イタチはよく化けるもので,火柱を立てたり入道になるものである。
明治38年(1905年)頃,金子山の麓に大入道が立った,として,自分達(筆者高木誠一)の若い衆時代に恐ろしかったことがある。
夜歩く時は,帯を後ろに結んでいると,イタチがこれに上がり,肩にのぼり見越し入道に化けるのである。そのため,夜行の時は,帯を横に結ぶものである。
また,イタチに横道を切られるのも悪い。
2 解説
調べて見たところ,いわき市に「金子山」に該当する地名や山名は現段階では見当たらない。
また,イタチが化けるという伝承は多く,大入道や小坊主に化けるともされている。