1 概要
6,7月の頃,雨のそぼ降る夜などには,よく狐火が見えた。
青色を帯びた光が消えたりついたり,また,多くなり少なくなりと不思議なものであるが,狐が馬の骨を咥えてよだれを流すのが光るものという。
また,10月には狐の御祝儀として多くの狐火が見えた。
2 解説
狐火は沖縄県以外の日本全国に伝わる怪火で,春から秋,特に蒸し暑い夏やどんよりとして天気の変わり目に現れやすいという。
その数も,10個から数百個もの火が行列をなし,次第に増えたり消えたりするなど,上記の話しと合致している話が伝わっている。
この火は,狐の吐息が光る,狐が尾を打ち合わせ火を起こす,狐が持つ「狐火玉」と呼ばれる玉が光るなど様々な説があるようである。
そして,その正体は,狐が咥える骨から出るリンが発光する,天然の石油の発光,球電現象等科学的に説明する幾つかの説があるが,現在もまだ不明な状態である。