東京都八王子市に存在していた片倉城は別名八王子城と呼ばれることもある平山城である。
同城の詳細な築城年は不明であるが室町時代頃のこととされ,扇谷上杉氏の家臣・長井氏が拠点とし,その後,関東地方に勢力を有していた北条氏の支配下となり,天正18年(1590年),豊臣秀吉の小田原征伐の際に落城,そして廃城とされたようである。
現在は片倉城跡公園(昭和46年(1971年))として開園,多くの草花や生物が生きる自然豊かな公園として親しまれている場所である。
ところで,同園にはとある沼があるのだが,かつて,この沼で小学生が溺れ,溺死するという痛ましい事故が発生したのだという。
そして,この事故以後,同公園ではその小学生の幽霊が目撃されていると言われているそうである。