勝連城は沖縄県うるま市にある,勝連半島の付け根部分,標高約50~100mの丘陵に位置する山城である。
同城は,14世紀初頭(または12~13世紀),勝連按司により築城されたものとされている(按司とは名前ではなく,琉球諸島等で用いられていた称号や階位。)。
ところで,同城を居城としていた第9代按司・茂知附按司は圧政を敷き,酒に溺れるような人物だったそうで,阿麻和利という人物がこれを倒し,第10代勝連按司となる。
阿麻和利は優秀な人物だったようで,東アジアとの貿易を進め勢力を拡大,尚泰久王も娘を娶らせて懐柔策を謀る程であったが,やがて琉球王国の首府・首里城を征服する野心を抱いていたとして軍を差し向けられ,ついに長禄2年(1458年),同城にて滅亡,その際に廃城とされたようである。
そして現在,地元では,同城及びその周辺は心霊スポットであるという認識がされているらしく,同城を訪れた者の中には原因不明の体調不良に陥る者,また,旧日本軍兵士と思しき幽霊の目撃談があるのだという。
また,同城近くにある団地や道路なども昔から幽霊話があるようで,同城だけではなく,広範囲において心霊スポットとされているようである。