福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

富岡城(熊本県)

 富岡城熊本県天草郡苓北町にある陸繋島の富岡半島の丘陵地帯に築城された平山城である。

 同城は慶長10年(1605年),関ヶ原の戦いの後に同地を与えられた寺沢広高により築城された城で,同城には城代が置かれていた。

 寛永14年(1637年),藩による重税,そしてキリシタン迫害に耐えていた天草の住民は,天草四郎を抱く島原の領民と呼応,島原・天草の一揆を引き起こす。
 時の富岡城城代・三宅重利は藩兵約1500を率い出陣するものの数に勝る一揆勢に敗れ討死,勢いに乗る一揆勢は同城及び城下へ押し寄せる。

 しかし,重利に代わり兵を指揮する原田嘉種の活躍,また,同城の南には沼地,東には砂嘴に囲まれた巴湾が天然の防塁として敵からの攻撃を防いだこともあり,一揆勢の猛攻を辛うじて死守することに成功する。

 この後,一揆を引き起こした罪を問われ寺沢氏は天草を没収,代わりに山崎氏が寛永16年(1639年)に入封,同城や領内を再建するが,その2年後,山崎氏は讃岐国へ転封,寛文4年(1664年)まで同地は天領となる。
 そして,同年,戸田氏が入城するが,寛文10年(1670年),城の維持管理が領民への負担を強いていることに疑問を抱いた戸田氏が,本丸と二の丸を破却,三の丸に藩庁を残すことにする。
 翌年,戸田氏は関東へ転封,同地は再度天領となり,三の丸に代官所を残し幕末に至ることになる。

 ところで,同城では,血だらけの姿をした武士の幽霊が目撃される,また,雨の日になると,戦の時に発する鬨の声のような喚声が聞こえてくる,という噂があるという。
 歴史的な背景から考えれば,島原・天草一揆の折,戦死した両陣営の者の幽霊がそうさせているように思えてならない。