国道398号線には現在,昭和56年(1981年)に造成された水界トンネルが存在しているが,このトンネルとは別に,水界隧道が存在している。
明治19年(1886年)に造られた同隧道は現在閉鎖されており車両の通行はできないが,徒歩での進入は可能であるようである。
まだ,土木工事が未熟な時代に造られた隧道であること,また,現場が山奥であったことも災いし,工事中,事故で多くの作業員が死亡したといい,真偽の程は不明であるが,中には壁に人柱として埋められた者もいるなど噂されている。
そして,同隧道は地元では知らない人がいないという程の心霊スポットと言われており,トンネルの壁から無数の白い手が伸びだしてくるなどと噂されている。
また,現在は新トンネルの方も心霊スポットではないかと言われていて,隧道同様,壁から白い手が出てくる,すれ違った車の屋根に,怪しげな女性の幽霊がへばりついていたなどとという噂があるようである。
新トンネルについては,さらにこれまで,交通死亡事故が何件か発生していたようであり,通行の際には安全運転を心がけてもらいたい。