伊波城は沖縄県うるま市にある標高約87mの丘陵地帯に存在していた山城である。
築城時期は14世紀頃,今覇按司一世とされ,同按司三世の時代(永正8年(1511年)頃)に首里城に移り,同城は廃城とされたようである。
詳細な歴史は不明であるが,同城では何でも,夜になると落ち武者の幽霊が現れるということで有名なのだそうである。
どうしても,落ち武者と聞くと本土における合戦で死亡した武者,というイメージが強いところであるが,この当時,琉球においても,本土のような甲冑や日本刀を用いていたとされているようでもある。
もしかすると,琉球における戦乱で命を落とした兵士が未だ成仏していないのかも知れない。
なお,昔は地元の小学校の写生に使われていたそうだが,同城に入ると急に泣き出したり大量不良になる子供もいたそうで,現在は使われなくなったそうである。