山形県上山市を走る県道104号線沿いにある滝不動(正式には「末広滝不動明王」とのことである。)は,山形県内でも最恐の心霊スポットと評される場所である。
地元の人間すら近寄らないとされるこの場所は,かつて仕置場(処刑場)として,武士が首を刎ねられていたのだといい,ここに奉納されている刀は,その際使用されたものと言われているそうである(また,以前は滝壺の岩に,大きな剣が突き刺さっていたのだという。)。
信仰の場と処刑場という,少し不思議な組み合わせであるが,元々,この地は修行僧の修業の場であったのを処刑場にしたといわれているようである。
また,異説としては,かつてこの地の近くに住む農家の女性が,農作業時誤って背負っていた子供の首を鎌で切り落とす事故を起こしてしまい,その子供の供養のために剣を奉納したとも,2人の子供達が刀を使い遊んでいたところ,互いに首を落としてしまい,その時使用した刀を奉納したなど,「刀」に纏わる伝説が多い場所のようである。
そして,この地を訪れて,遊び半分で奉納されている刀を持ち帰ってしまうと,原因不明の高熱にうなされついには命を落とす(刀を返すと許される)とも,触れただけでも何らかの祟りを受けるとも言われているのである。
さらに,祟りだけではなく,同地では女性の幽霊や武士の幽霊の目撃談を始めとする様々な怪奇現象が発生すると言われている。
山形県最恐の名は伊達ではない場所であり,安易に近付くべきではないと思われる