蛭沢湖は東置賜郡高畠町にあるかんがい用の人工湖である。
同湖は昭和11年(1936年)に着工,11年の歳月と延べ40万人の人員の手により完成したそうで,湖の面積約25ha,灌漑面積約1400ha,最深部約21m,貯水量約22万tの大きさを誇っている。
なお,冬期間,同湖の水を落とすと,2つのため池跡や石橋が湖底から現れるとのことで,昔からこの地にはかんがい用と思われる池が存在していたようである。
上記のとおり,比較的広大な面積を誇る同湖だが,人里離れた人気のない場所にあることもあり,過去に数件,同湖に飛び込むという事故が発生したとされている。
そして,そのためか,同湖では「出る」と言われているようで,同湖を訪れた者の中には,何者かに両足首を掴まれるという体験をした者,また,湖に浮かぶ謎の黒々とした髪の毛の塊を見たという者がいるのだという。