風の松原は能代市の海岸にある,約700万本ものクロマツによる,日本最大規模の防砂林で,その名は昭和62年(1987年)の公募により決定した。
この地方は古くから砂による家屋や農地の埋没,近くを流れる米代川の閉塞という被害を出しており,江戸時代より同地の篤志家や久保田藩の手により植林が開始,やがて東京ドーム163個分の面積を持つ巨大な防砂林が完成することになる。
現在は防砂林としての役割だけではなく,バードウォッチングやきのこ狩りなどにも供される場所になっているのだが,手頃な枝でもあるのか,同地では首吊り自殺が多いと噂されているようである。
そして,この地で自殺した者の幽霊が目撃される・・・そんな噂も存在しているという。