秋田市にある金照寺山は標高約56mの小さな山で，「久保田金照寺山三十三観音札所」が置かれている場所でもある。
同山には，戦時中に使用されていた防空壕があるということなのであるが，噂ではここでは，兵隊の幽霊が現れる，また，老婆の幽霊が追いかけてくると言われているそうである。
秋田県においては，第二次世界大戦末期の昭和20年（1945年）8月14日から15日にかけ，アメリカ軍による市内の土嶋港を標的にした大規模な空襲が行われ，その結果，市民約250人以上が犠牲になったと言われている。
もしかすると，この空襲の犠牲者の幽霊か，または防空壕を造る際事故で命を落とした者の幽霊かも知れないが，詳細は不明である。
また，一説には，同山は自殺の名所とも言われているそうで，様々な因縁が今も蠢いている場所なのかも知れない。
