秋田市にある秋田港には,「五万トン岸壁」(通称「軍艦」)と呼ばれる釣りスポットが存在している(ただし,令和2年(2020年)時点で立ち入ることができないらしい。)。
変わった通称があるので,気になり調べてみたところ,そもそも,秋田港は明治18年(1885年)に前身となる古市波止場が完成した,歴史ある港なのだが,昭和23年(1848年)北側防波堤を造るため,駆逐艦「栃」,「竹」,海防艦「伊唐」を沈めたとのことで,もしかすると,この事実からこのような通称で呼ばれているのかも知れない。
この場所は大型の貨物船の停泊地として,また,上記のとおり釣りスポットとして賑わいを見せているのだが,実は,隠れた自殺の名所とされているといい,ここから身を投じる者,中には車ごと飛び込む者もいるのだという。
そのためだろうか,この場所では,海面をじっと眺めていると,手招きする幽霊の姿が目撃される,不気味なうめき声が聞こえる,原因不明の体調不良になるといった怪奇現象が発生するという噂がある場所なのだという。