男鹿プリンスホテルは男鹿市にあるホテル廃墟である。
同ホテルは昭和44年（1969年）に開業，6階建ての大規模ホテルで，当時は予約で連日満杯になる程盛況していたという。
しかし，徐々に経営が困難となり，開業後12年の昭和56年（1981年），ついには経営不振により廃業してしまう（ただし，文献によっては僅か5年で廃業されたと書かれたものもある。）。
それから約40年近く廃墟のまま存在していることになるが，やはり，同ホテルも現在は心霊スポットと噂されている。
その理由としては，昭和58年（1983年）に発生した日本海中部地震の津波による犠牲者を安置した，また，経営者の自殺や宿泊客の浴室による溺死したという話が伝わっている。
同ホテルでは，特に3階付近が幽霊のたまり場になっているとされており，3階の窓から手を振る女性の幽霊の目撃談があると言われているほか，同ホテルに肝試しに訪れた者が原因不明の体調不良に陥ることがあるのだという。
現在もまた，浮かばれない魂がこの地にいるのやも知れない。
